高校生の子供が「Vtuber」になりたいと言ったときに親ができること｜進路はどうする

自分の子供には、安定した職業についてもらいたいと思うのが親心。

ある日、「Vtuberになりたい！」と言われたら…

どうやってVtuberになれるのか、安定している職業なのか、我が子は苦労しないのか、などなど不安や疑問が湧いてきます。

この記事では、Vtuberになりたいと思っている子供に、親はどうするべきかを考えるヒントになるよう解説していきます。

現代の子供にとって憧れの仕事Vtuber

「Vtuberなんて、収入が安定しなさそうな仕事についてほしくない！」と思ってしまうのではないでしょうか。

最近発表された、小学生男子のなりたい職業1位は「YouTuber」。

少し前までは、テレビを見てプロ野球選手やサッカー選手、お笑い芸人などが上位でした。

YouTubeなどの動画配信が身近になった現代では、動画を見て楽しんだり、情報を得たりするようになり、Youtuberに憧れを持つ子どもたちが増えているようです。

その中に「バーチャルYouTuber」であるVtuberも入ります。

Vtuberになりたい子供に親が取るべき行動

Vtuberよりももっと他の仕事を目指してほしいと思う親心は分かります。

しかし、やりたいことを見つけられない子供も多い中、「これがやりたい！」という想いを持てたことを、まずは喜んであげましょう。

その上で、

というプロセスで、子供の夢を支えましょう。

Vtuberへの夢をいきなり否定しない

親の世代ではなかなか選択肢になかった職業ですから、すぐに認められないかもしれません。

しかし、子供が持った夢を否定してしまうと、「どうせ言っても否定される」「自分にはできないんだ」と、親への不信感や自己肯定感の低さにつながってしまいます。

「みんなを楽しませる動画を作れる人になりたい」

「歌やトークで、見ている人を元気にしたい」

など、「なりたい」と思う理由があるはず。

子どもがどうしてVtuberになりたいと思ったのかを聞いてあげて、その想いを受け止めてあげましょう。

そうすれば、困った時でもなんでも話せる存在として考えてくれますし、自己肯定感も育まれます。

メリット・デメリットをしっかり伝える

どんな職業にも、やりがいはありますし、逆に大変なところもあります。

子供と一緒にVtuberという職業のいいところ、大変なところを挙げてみましょう。

紙や付箋に書きながらまとめていくといいかもしれません。

子供が気付きにくいメリット・デメリットを人生の先輩として助言してあげましょう。

Vtuberの仕事内容をしっかり調べる

親として子供の夢を応援するためにも、子供が正しい選択ができるようになるためにも、Vtuberという仕事がどういったものなのか調べてみましょう。

歌やトークの配信の他にも、地域活性化や企業の情報発信などで活躍しているVtuberもいます。

どのように収入を得て、どのようなスキルが必要なのか、大人の視点で調べて子どもの夢を応援していきましょう。

Vtuberのお仕事事情とは？

ここでVtuberとは何か確認しておきましょう。

人気コンテンツとして活躍の幅が広がるVtuber

Vtuberが誕生し、増えるようになったのは2017年ごろ。

日本で登場したと言われるVtuber。

日本のみならず、日本のアニメ文化を愛する海外の人も多く視聴しています。

現在Vtuberは2万人近く。

前述しましたが、近年はYouTubeのみならず、テレビ出演や企業のPR、地域活性化のキャラクターなど、活動の幅を広げています。

今後もさらに認知度が高まり、YouTuberが様々な活躍を見せているように、Vtuberも活躍の幅が広がることが予想されています。

事務所に所属することが活動の幅を広げる

現在人気のVtuberは、事務所（プロダクション）や企業に所属し、マネジメントを受けています。

そのことで、曲を出したり、テレビに出演したり、イベントを開いたりするなど、さらに認知度を高めて活動の幅を広げることができるのです。

収入も、個人で活動するよりも安定してきます。

事務所や企業に所属するには、オーディションを受けたり、それに見合う実力を持っていないといけません。

Vtuberの収入は？

Vtuberの主な収入源は、動画の再生回数に応じた広告収入。

他に、スーパーチャット（スパチャ）と呼ばれるライブ配信中に視聴者から送られるお金や、ボイスやグッズの販売などもあります。

人気のVtuberは、年収が1,000万円を超えていることもあります。

しかし、再生回数によっては、収入がほぼないということも…

なので、Vtuberの平均的な収入を出すことは難しいのが現状です。

Vtuberになるための道のり

アバターを使って動画を作るなんて、誰でもできることなのでしょうか？

Vtuberになるためにはどうしたらいいのかを見ていきましょう。

Vtuberに必要なスキルとは？

まず、Vtuberに必要なスキルとはどのようなものか見てみましょう。

主にこの4つのスキルが重要です。

モーションキャプチャーや動画編集のスキルが一番思いつくことかと思いますが、それは機材や情報があれば形にできます。

見てもらえるVtuberになるためには、「このVtuberが見てみたい」と思ってもらえるようにキャラクター設定をして、どのように動画を作るかを考える企画力が必要となりますね。

さらに、視聴者に毎回楽しみに見てもらうためには、自分がやりたいことばかりをではなく、視聴者のニーズを的確に把握していきましょう。

視聴者は、様々な世代、様々な考えのある人であるということを理解して、動画の先の見えない相手のことを考えて作成するコミュニケーション力も重要ですよね。

独学でも始められる

現在活動しているVtuberの多くは、独学で始めています。

カメラやマイク、パソコンやモーションキャプチャー、モニターなどの機材をそろえて、自身のキャラクターを作成すれば、誰でも始められるのです。

しかし、仕事として収入を得て活躍するとなると、先ほど挙げた企画力や分析力などのスキルが必要です。

センスや運があれば、人気が出るかもしれませんが、たくさんのVtuberから視聴者を得ていく過程は、楽なものではありません。

Vtuberを専門に学べる学校で勉強する

近年はVtuberを専門に学べる学校も増えてきています。

2年の専門校に通うメリットを見てみましょう。

学費は2年間で約300万円。

高額な学費になりますが、必ずしもVtuberとして成功を約束されたものではないということを理解する必要があります。

それでもどうしてもVtuberを目指したいと言われたときは

それでも、Vtuberを目指したいと子供に言われたら、親としてどう対処するかをご提案。

条件つきで応援

など、条件付きで応援することはいかがでしょうか。

収入が安定せず、さらに一度活躍したからと言って、それがずっと続くとは限らないのがVtuber。

保証をきちんと作ってあげることも大切です。

さらに、Vtuberでも学歴があることで説得力が増すことも考えられますし、きちんとした知識で正しい情報を発信することができますね。

就職したとしても、趣味としてVtuberを続けることもできます。

デビューしやすい専門学校で勉強

きちんとVtuberとしての知識を学ぶのであれば、Vtuberを専門に学べる学校への進学を認めてあげましょう。

Vtuberを本格的に目指すには良い環境ですし、Vtuber以外にも動画編集の仕事など、就職の幅を広げることもできますよ。

まとめ

子供たちの夢や憧れは、「学び」の原動力になります。

動画を配信することを目標に、パソコンや周辺機器の知識だけでなく、様々なことを学べる機会になります。

夢を目指して成長する子どもを応援できる存在でありたいですね。